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プロ野球の大阪近鉄バファローズに対し、インターネット関連事業のライブドア(本社・東京)が、買収に名乗りを上げていることがわかった。30日にも発表する。近鉄はすでに合意しているオリックス・ブルーウェーブとの合併を優先する考えだが、新たな「買い手」が登場したことは、合併交渉に一石を投じ、球界で強まっている「1リーグ制への移行」問題にも微妙に波紋を広げそうだ。
ライブドアが数日前、関係者を通じて近鉄側に買収の意思を伝えた。買収額などの詳細は、明らかになっていない。
近鉄は7月1日のパ・リーグ理事会で、合併に関する現在の交渉状況を報告する予定で、「別の会社の話を聞くことは信義に反する」と応じなかった、という。
だが、近鉄が合併を決断したのは、売却先がなかったからとされている。ライブドアが正式に球団買収の意向を発表すれば、再び球団運営のあり方についての論議が高まる可能性もある。
ライブドアは、近鉄買収に名乗りを上げることで、知名度向上につながるうえ、買収が実現すれば、ネットのコンテンツに活用することも可能になる。
ただ、球団買収には、12球団のオーナーの4分の3の了承が必要。また、既存の球団を買い取る企業には、プロ野球の運営ルールを定める野球協約上、30億円の参加料がかかるなど、実現へのハードルは高い。
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ライブドア 96年に「オン・ザ・エッヂ」として堀江貴文・現社長が設立。00年に東証マザーズに上場。02年にはポータルサイト「ライブドア」の事業譲渡を受けた。ソフトウエアの開発のほか、映像配信やDVD貸し出し、IP電話事業などのサービスを展開する。今年3月には日本グローバル証券を買収した。03年9月期連結決算の売上高は108億円、当期利益は4億8000万円。従業員数1087人(04年3月現在)。(06/30 01:32)