2004年06月30日(水) 21時23分
<三菱自>パトカー用バッテリーなど8欠陥リコール (毎日新聞)
三菱自動車の欠陥隠し問題で、同社は30日、「ランサー・エボリューション3」の原動機ホースやパトカー用「シグマ」のバッテリーなど8欠陥、計1万2501台についてリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。同社がリコールを表明した26欠陥(対象車約16万台)のうち19(計6万台余)が届け出済となった。
今回の対象車は10車種。「ランサー・エボリューション3」(製造95年1月〜4月)514台はブーストホースの長さが不適切なためエンジン高回転時に過給圧を制御できず、エンジン破損で走行不能の恐れがある。パトカー用「シグマ」(91年9月〜11月)計202台と同(95年12月〜96年2月)401台は、前輪緩衝装置のパイプ部品が不適切で操縦が不安定になったり、バッテリーの構造が不適切でショートして始動できなくなる恐れがある。
同社は6月23日の記者会見で、ワゴン車「リベロ」の後部扉が落下して閉まる欠陥による人身事故11件(けが11人)を公表したが、新たに同様の事故5件(同5人)が起きていたことを明らかにした。新規判明のうち2件は6月23、24日、大阪府枚方市内の駐車場などで計2人が頭部打撲のけがを負った。
また6月21日以降、全国で起きた三菱自製の車両火災4件と栃木県内の車両転落・死亡事故について、警察当局から調査協力を求められ、リコール対象かどうかなどを調べているとした。
他の主なリコールの車種や欠陥は「リベロ」「ミラージュ」など3車種(96年5月〜6月)2599台=警音器▽「ギャラン」「レグナム」の2車種(96年8月〜97年9月)2534台=クランク角センサ配線▽「ミニキャブ」など2車種(96年12月)599台=燃料配管。【武田良敬】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040701-00000112-mai-soci