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京都府警による裏金疑惑で、各部署の警視、警部ら幹部クラスが一括管理していた捜査旅費(国費)の多くは、飲食代や必要経費として流用され、幹部クラスが分配を取り仕切るなど、組織的な裏金作りと運用が行われていた疑いがあることが29日、複数の現職警官らの証言でわかった。
現職警官の1人は「裏金作りは任務の一つとみなされ、幹部は(プールされた)金の大半を自由に使うことができた」と話している。
証言によると、捜査員名義の通帳や暗証番号を添えたキャッシュカードを保管しているのは、捜査班をまとめる中間管理職の警部ら。各個人の口座から旅費のほぼ全額が引き出されると、府警本部では次席クラス、所轄署では会計課にそれぞれ渡され、さらに上層部の幹部クラスが一括管理し、1部を部署ごとに分配、残りは金庫にプールしていたという。
現職幹部の1人は、分配された金について「班ごとに慰労目的の飲み会で使ったり、個々の捜査員に均等に渡したりしていた」と語り、プール金の使途は、飲食代のほか、捜査車両が事故を起こした際の修理費など、予算では支出が認められていなかった緊急的な経費に充当されたケースもあったとしている。