2004年06月30日(水) 11時41分
「ベッドの欠陥で死亡」 PL法でメーカー提訴(共同通信)
心不全で死亡した京都市の女性=当時(90)=の遺族が、在宅介護で使っていた電動ベッドの構造的欠陥で胸や腹が圧迫され慢性呼吸不全で死期が早まったとして30日、製造物責任法(PL法)などに基づきパラマウントベッド(東京)など3社に計約8600万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。
訴状によると、病気で入退院を繰り返していた女性は2000年6月、同社製ベッドをレンタルし自宅で使い始めた。しかし病気で腹が膨張しており、背もたれを起こすと呼吸困難などの症状が表れるようになった。女性は翌年12月、入院先の病院で死亡。死因は心不全だったが、慢性呼吸不全なども経過に影響があったと診断された。
遺族はベッドの構造的欠陥を疑い、関西大教授に死亡との因果関係を調べる鑑定を依頼。「(ベッドは)胸腹部を圧迫しやすい構造で、使用による呼吸障害が死を早めた可能性は高い」との鑑定結果を得たという。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040630-00000073-kyodo-soci