2004年06月29日(火) 23時45分
「懸賞で日産車当たりました」不審な電話が相次ぐ(読売新聞)
「懸賞で日産車が当選した」と言って諸経費などの振り込みを求める不審な電話が全国で相次いでいるとして、日産自動車(東京都中央区)は29日、支払いに応じないよう注意を呼びかける会見を開いた。
今のところ被害は確認されていないが、同社は詐欺罪に当たる可能性が高いとして、25日に警視庁に通報している。
同社広報部によると、今月11—28日までの間に、北海道や愛知、大阪など16道府県の家庭に「キャンペーンで日産車が当たった。当選権利を行使するなら、3日以内に諸経費を振り込んでほしい」という連絡が相次いだ。同社や販売店への問い合わせで確認されただけで、電話が77件、ファクス2件、はがきも1件あったという。
名乗る会社名と振込先は異なっているが、いずれも大手都市銀行の口座を指定し、自賠責保険や重量税などの名目で3—60万円の諸経費支払いを求めた。電話では、所属先を「日産グループの」と説明するケースもあったという。
同社で実際に懸賞を主催する場合は、電話で当選を知らせた後、当選者に最寄りの販売店に出向いてもらい、諸経費支払いの手続きを取る形をとっている。求める諸経費の額は車種によって異なるが、電話での支払い要求額は、「実際のものとかなり近い」という。
不審な電話を受けた人の半数は、実際に日産車のユーザーだった。これについて同社では、「当社が管理している個人情報が漏えいしたとは考えられない」としている。
問い合わせなどは、同社お客様相談室(0120・315・232)へ。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040629-00000314-yom-soci