2004年06月29日(火) 00時00分
食品安全性「不安」85%(朝日新聞・)
県が今年初めに行った「食品の安全に関する県民意識アンケート」で、県民の85%が、食品の安全に何らかの不安を感じていることがわかった。
県食品安全課は、今年度中の策定を目指す「新食品安全基本計画」の資料として、無作為抽出の一般県民と農畜産事業者などの生産者、合わせて2045人にアンケートを送り、回収は1057人(回収率51・7%)。
回答結果は点数化し、「非常に関心がある」が100点、「あまり関心がない」が50点などと5段階に分け、合計点を回答者数で割った。この平均値を関心度として、最高値は食品の不正表示で83・3点。次いで牛海綿状脳症(BSE)が82・4点、環境汚染物質78・5点。前回最も高かった食中毒は6位で、76・5点だった。
行政への取り組みの要望度が高かったのは、1位がBSE86・0点、2位が農薬85・5点、3位が輸入食品85・1点。不正表示は79・7点で8位だった。
輸入食品の安全性に不安を感じる県民は42・3%だった。主な理由は、「日本と同等以上の安全性が確保されているか不安」「基準以上の農薬が残留していないか不安」などだった。
食品購入時に重視する点では、「鮮度」「安全性」「品質」「国産か輸入か」が上位に並んだ。20代以外では「安さ」や「コマーシャル」は下位だった。
食品の情報を追跡する「トレーサビリティーシステム」の質問では8割が制度を知らなかった。生産履歴情報についても半数以上が「情報は知りたいが、価格が高くなるのは困る」と答えた。
「消費者と生産者との相互理解の促進」については、農畜産業の生産者が県への要望の3位にあげていたが、一般県民は14位と低く、関心度に隔たりがあった。
(6/29)
http://mytown.asahi.com/gunma/news02.asp?kiji=3719
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