2004年06月29日(火) 14時09分
ブロードバンド利用者数が、ナローバンドを超過——「インターネット白書2004」(japan.internet.com)
株式会社インプレス は2004年6月29日、インターネット利用動向をまとめた「インターネット白書 2004」(財団法人インターネット協会監修/アクセス メディア インターナショナル株式会社調べ)を、7月1日に発売することを発表した。この白書は今年で発行9年目を迎える。価格は6,800円。
発表では、ブロードバンド利用者数が、ナローバンド利用者数を超えた(自宅に機器を設置してインターネットに接続している世帯において)という点がクローズアップされた。世帯数ベースでは、ブロードバンドが48.1%であるのに対しナローバンドが51.9%とまだナローバンドのほうが多いが、利用者数ベースではブロードバンド利用者は2,214万5,000人と推定され、今年はじめてナローバンド利用者の2,123万6,000人を上回った。
インプレスのシンクタンクとして設立されたインターネット生活研究所副所長の中島由弘氏は、「利用者数の半数を超えたことで、ブロードバンドがプラットフォームになったと言える。今後、サービスやアプリケーションを提供する上で、ブロードバンドが前提として考えられるようになるだろう」と述べた。
また、自宅に限らず、勤務先/学校から、携帯電話/PHS からインターネットを利用しているインターネット人口は、2003年12月末で6,000万人を超え、2004年2月調査時点で6,284万4,000人となったという。
前年度 と比較すると11.3%の増加だが、増加率は年々鈍化する傾向が見られるようだ。
世帯ベースで見ると、勤務先/学校から、携帯電話/PHS も含め、何らかの形でインターネットを利用している人がいる世帯の割合を見る「世帯浸透率」は78.1%(2003年は73.0%)、自宅の機器から接続している世帯の割合を見る「世帯普及率」は52.1%(同48.4%)となり、日本の半数の世帯がインターネットにつながったことが分かる。
ほかには、契約している ADSL 事業者の1位が、2003年の NTT 東西から ヤフーに代わったこと、コンピュータウイルスの被害を経験した人が、前年の24.9%から48.2%に急増したこと、個人情報の漏洩被害にあった人が24.9%いることなどが注目点として挙げられた。
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