2004年06月28日(月) 20時54分

三菱ふそう、７月１日から欠陥大型車を無料で緊急点検（読売新聞）

　三菱製大型車の欠陥を巡って、リコール（回収、無償交換）届け出が遅れている問題で、三菱ふそうトラック・バス（商用車部門が三菱自動車から分社）は２８日、欠陥が判明した大型車などを対象とした無料の「緊急点検」を７月１日から実施すると発表した。

　欠陥部品で亀裂やガタつきが発生していないかを調べ、不具合が出ている部品は無償交換する。

　緊急点検は、すでにリコールを開始した車軸周辺部品の前後輪ハブを除く、４３の欠陥部品が対象。対象台数は４５万台前後に上る。ユーザーには、ダイレクトメールで緊急点検に応じてもらうよう呼びかける。

　また、三菱ふそうでは、同社製品に対する不信感の高まりを受け、欠陥が判明していないトラックやバスについても７月１日から無料点検を行う。国の法定点検に準じる内容だが、実際に不具合のある部品が見つかった場合の交換費用はユーザー負担となる。

　一方、国土交通省は２８日、過積載などを調べる街頭検査で、三菱製大型車のユーザーがリコールや緊急点検を受けているかを調査すると発表した。街頭検査で実際に欠陥部品の異常が判明すれば、ユーザーに対し、道路運送車両法に基づく整備命令を出す方針。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040628-00000314-yom-soci