悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
三菱ふそうトラック・バスのリコール(無償回収・修理)が進まず、車両火災などが相次いでいる問題を受け、国土交通省は28日、同社製の車両について、街頭検査や車検(年1回)時の重点点検に踏み切ることを決めた。重要な不具合が見つかれば、道路運送車両法に基づく整備命令を出し、従わなければ運行停止にする。
国交省が特定のメーカーの車両に対し、運行停止も含めた対策に乗り出すのは極めて異例。同省は「可能な限りの人員を投入し、安全確保に全力を尽くす」と説明している。
同省は年間約800カ所で走行中の車両を対象にした街頭検査を実施し、不正改造などを調べている。7月以降は各地の警察に協力を求め、高速道路や幹線道路で三菱ふそう製のトラックやバスを停車させ、自動車検査官らが不具合を点検する。各地の車検場でも、陸運支局や自動車検査独立行政法人の検査官が、同社の車両を重点的に点検する。
三菱ふそうがすでにリコールを実施している前後輪のハブやクラッチ系統の欠陥に加え、対策が遅れている欠陥44件を含めたチェックシートを作成。部品の亀裂やオイル漏れなど、道路運送車両法が定める保安基準に違反する重要な不具合があれば整備命令を出す。整備しなければ運行停止にする。
◇
三菱ふそうは同日、全国を走る130万台の同社製トラックとバスすべてについて、無料点検を7月1日から始めることを明らかにした。これからリコールを予定している車両については、欠陥部分を点検の上、無償で新品部品と交換する。また、リコール対象外のトラックとバスについても約40項目について無料点検をする。(06/28 20:16)