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2004年06月28日(月) 15時36分

牛肉偽装 「府の要請」でっち上げ産経新聞

羽曳野前市長 記録改竄で書類送検
 ハンナン元会長、浅田満被告(六五)=詐欺罪などで起訴=らの牛肉偽装事件にからみ、大阪府羽曳野市の福谷剛蔵前市長(六二)=十五日に辞職=が、自身が管理者の施設で牛肉の大量焼却を引き受けた経緯について、市幹部らに「府の要請で引き受けたことにしよう」と指示していたことが二十八日、分かった。実際は府の要請は焼却開始後だった。府警捜査二課の聴取に対し、「市長選を控え、浅田被告との関係を疑われるのが嫌だった」と供述したという。
 また福谷前市長は、浅田被告から要請があった時期について「農水省が申請牛肉を焼却処分すると公表した平成十三年十二月十四日の前日」と供述。府警は二十八日、浅田被告との面会記録を改竄(かいざん)したとして、公用文書毀棄容疑で福谷前市長を書類送検した。
 関係者によると、福谷前市長が幹部職員に指示を出したのは十四年三月。自身が管理者を務めるごみ焼却場「柏羽藤クリーンセンター」(大阪府柏原市)で浅田被告らの牛肉が十四年一月十一日から大量焼却されたことが発覚し、羽曳野市議会などで取り上げられた直後に当たる。「府の要請があり、(焼却を)引き受けたとの認識で行く」と言ったという。
 府は、環境省が牛肉を一般廃棄物としてごみ焼却場で処分できるよう決定したことを受けて、府内各自治体に焼却を引き受けるように要請したが、その時期は浅田被告らが焼却を始めた後の同年一月十五日だった。
 福谷前市長は実際には浅田被告からの依頼で焼却を引き受けながら、府の要請もあったことを強調することで引き受けの経緯を正当化しようとしたとみられている。これに対し、府は「(一月十五日以前に)焼却を要請したことはない」と反論していた。
 調べでは、福谷前市長は今年五月下旬、市秘書課職員に市長の日程などを記載した市長日誌の改竄を指示。平成十三年分の記載の中で、浅田被告と市役所で三回面会した十二月の記録のうち、「二十八日」の記録だけ残し、「五日」「十三日」の二回分を抹消させた疑い。
 福谷前市長は当初、浅田被告との面会は十三年十二月二十八日の一回だけと説明していたが、その後改竄が発覚。府警の参考人聴取を受けた直後の今月十五日に辞職した。(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040628-00000032-san-soci