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メールを利用した新手の詐欺が日本でも広がり始めた。ポータルサイトや金融機関をかたり、偽のホームページに誘い出し、クレジットカード番号、ID、暗証番号をだまし取る。大手ポータルサイトのヤフーでは今月から、ホームページで注意を促す掲示を始めた。警察庁も注意を呼びかけている。
フィッシングと呼ばれるもので、米国で昨年暮れから猛威を振るい始めた。被害額は12億ドルにのぼるという推定もある。
最近日本で登場したヤフージャパンの決済サービスに使われるヤフーウォレットをかたったメールは、次のような手口だった。
まず、システム利用料が引き落とされなかった旨を告げ、利用明細の確認を求める。次に確認手順として偽のホームページのアドレスを示してそこに誘導し、IDやパスワードを入力させるようになっている。偽のホームページは実物のホームページをコピーしたもので、専門家でも見分けがつきにくい。
犯人側はIDやパスワード、クレジットカード番号などの個人情報をそっくり入手できるので、自分の口座に入金させたり、ネットショッピングで買い物をしたりすることができる。
ヤフージャパンは昨年暮れ、フィッシングによる偽ホームページを発見、登録されていた会員約100人にパスワードの変更を依頼した。だが発見以前に犯人側が詐取していたIDがどれくらいあったかは分かっていない、という。
ヤフーによると、ホームページのアドレスの真偽を見分けるくらいしか防止策はない、という。
米国ではすでに、関連業界が反フィッシングワーキンググループを立ち上げ、犯行手口の収集、ユーザーへの注意喚起に躍起になっている。(06/28 13:08)