2004年06月28日(月) 02時36分
国交省 三菱大型車、緊急点検呼び掛け 街頭検査も検討(産経新聞)
国土交通省は、三菱自動車製大型車のユーザーに緊急点検や応急措置を早急に受けるよう呼び掛けることを決めた。三菱側のリコール(回収・無償修理)の動きが長引く一方で同社製大型車のトラブルが相次いでいるためで、リコール対象車を中心にした街頭検査の実施も検討している。
同社の商用車部門が分社化した三菱ふそうトラック・バスは今月十四日、隠蔽(いんぺい)していた四十三件の欠陥についてリコールを届け出ることを公表したが、二十七日までに届け出を終えたのは三件のみ。その三件の対象車両のうち対策実施率は44・2−0・1%と低迷。ユーザー側の休業補償の求めに三菱側は応じていないという。
一方で、今月十五日に長野県で欠陥が原因とみられる車両火災が発生するなど、三菱自動車製大型車のトラブルが相次いでおり、国交省は「リコールが終了するまで放置できない」と判断。三菱ふそうが七月七日から予定している全車両の一斉無料点検や暫定措置を早急に受けるようユーザーに呼びかける。
同時に、通常は暴走族の改造車や過積載トラックを対象に抜き打ちで行う街頭検査の実施も検討している。欠陥部品を理由に検査が実施されれば、極めて異例なケースとなる。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040628-00000021-san-soci