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同社によると、黒い点は停電のため、コークス炉などの煙突の集じん機が働かず、ほこり成分を含んだまま燃焼させたため、すすが湿り気を持ち、タール状になって降った結果で、ボールペンの先程度の大きさだが、落ちにくく、塗装をやり直す場合が多いという。大田、横須賀、高横須賀、養父、加家、中の池など製鉄所東南方向に向かって被害は広がっている。
市は停電当日、富木島町のカーディーラーから連絡を受けてこの被害が出ていることを知ったが、対応はケーブルテレビのテロップで「異常が発生したら市に連絡を」と流すのみ。市には二十四日までに、三十九件の黒い点の発生連絡があったという。
同社は、被害が出ているとみられる地区の町内会や農業生産組合、JAなどに担当者が回り、汚れ落としの費用負担などを説明したとしている。しかし、被害を受けた市民には「口コミで被害対応を聞いた」とする人もいる。
同社は「黒煙による汚れは調べればすぐに分かるので、今後も通報を受ければ対応する」としている。
市は黒煙の発生後、「有害物質の流出はない」としてきたが、「測定器や県の簡易測定で測る酸化窒素、酸化硫黄、硫化水素、一酸化炭素などの数字に変化はなかった。黒い点の粒子は大きいので、体内に取り込むことは通常考えられない。被害者と新日鉄の民事問題だ」との見解を示している。
東海市の公害問題を追求している村瀬進治市議は「今回の黒い点の発生はどうみても公害。市としては説明責任と新日鉄に対する対応指導をする責任がある。私も被害を受けたが、知人からの連絡で新日鉄の対応を知った」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ach/20040627/lcl_____ach_____009.shtml