2004年06月26日(土) 00時00分
参院選3候補ネットでもPR合戦(朝日新聞・)
主張以外に素顔も 参院選秋田選挙区の候補者についてはインターネットのホームページ(HP)でも知ることができる。公職選挙法では、公示後にHPの内容を更新することはできないが、選挙前に立ち上げてPRに使う陣営も多い。有権者には、自宅にいながら候補者の素顔や主張などに触れられ、投票の判断材料にもなりそうだ。
鈴木氏「町で話すのドキドキ」 今川氏「小泉政治 我慢ならぬ」 斉藤氏「政治家 やさしさ必要」 ■無所属新顔の鈴木陽悦氏(55)=民主、社民推薦=のHPには、経歴紹介や後援会ニュースの項目が並ぶ。政治信念のページでは「やる気で景気回復」「本気で年金改革」など、五つの「気」を列挙。イラクへの自衛隊派遣は「撤退する勇気が求められている」。
身辺の出来事や思いをつづった「ティータイム」は4月から開始。初日は街頭演説にふれた。「キャスターとしてテレビカメラの前で話すのは得意ですが、街頭で話すのはまだまだドキドキです」。最終日は今月23日。「まさか『自分が』とは去年の秋には想像すらしませんでした。2月の出馬表明以来、長かったような短かった様な5カ月間」とつづる。
開設は3月。陣営は「有権者の反応が聞けて、ゆくゆくは情報交換につながる」と期待する。
■共産新顔の今川和信氏(39)には個人のHPはないが、党県委員会のHPで同氏の主張を読むことができる。
「参院選候補者を発表」をクリックすると、昨年12月に同氏が参院選へ出馬表明した時の党の発表文へ。さらに項目を選ぶと、同氏の決意、経歴が表示されてくる。
「自民・公明党の命と平和をないがしろにする小泉政治に、もう我慢ならない、次の解散まで待っていられない」。決意文には顔写真が付き、イラク問題や社会保障の充実などを説く。特に自衛隊派遣では「憲法の精神を踏みにじる行為である」と小泉内閣を批判、最も行数を割いている。
陣営は「ホームページ作成が遅れているのは否めない」と苦笑い。今後は日常的なHPの更新や対話型のHPづくりに力を入れたいという。
■自民現職の斉藤滋宣氏(51)=公明推薦=のHPは、秘書や県議時代の写真が映し出された後、ワイシャツ姿で語りかける写真が現れてトップページになる。公約や経歴、活動リポート、家族の紹介などが並ぶ。
政治信条では「政治に携わる者は二つの『やさしさ』を持たねばなりません。有権者に対して分かり易(やす)く説明し、理解をして頂く『やさしさ』。二つ目は心の『やさしさ』」などと記している。
「チョットいい話」のコーナーでは、斉藤氏が日ごろ感じたり、学んだりした言葉や出来事などを披露。結婚式などでのあいさつの一助に、と独特の配慮がうかがえる。「Saiちゃんと語ろう!」では「秋田県人の県民性」「最近やせられたようで心配」などの質問に丁寧に答えている。
各HPのアドレスは以下の通り。
鈴木氏(http://www.suzuki−youetsu.tv/index.html)▽共産党秋田県委員会(http://www5.ocn.ne.jp/〜jcp−akt/top/top.htm)▽斉藤氏(http://www.saitoshigenobu.net/)
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http://mytown.asahi.com/akita/news02.asp?kiji=5956
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