2004年06月26日(土) 14時41分
HP見ただけで感染、個人情報バラまきウイルス急増中(読売新聞)
【シリコンバレー=館林牧子】パスワードやクレジットカード番号など、パソコンに記録された個人情報を外部へ流出させる危険をもつ、悪質な新型コンピューターウイルスが現れた。
インターネット上でウイルスが潜んだホームページを見ただけで感染する。ここ数日で拡大しており、ウイルス対策各社は、早急な対策を呼びかけている。
このウイルスは「スコッブ」「ダウンロード・ジェクト」などと呼ばれ、マイクロソフト社製のプログラムで運営されるホームページに感染。そのページを、同社製のインターネットエクスプローラーというソフトで閲覧すると、ウイルスがパソコンへ送りつけられる。感染しても通常の操作に支障は出ないため、利用者は気付きにくい。
感染したコンピューターからは、ハッカーが個人情報を盗み出すことが可能になる。インターネットセキュリティー会社シマンテック社によると、ある銀行で実際に従業員のパスワードが盗み出され、ハッカーが会社のネットワークに侵入した形跡があるという。
ウイルスは、インターネットエクスプローラーの欠陥を悪用して感染する。マイクロソフト社は、まだ完全な修正ソフトがないため、閲覧ソフトのセキュリティーを「高」に設定するよう推奨している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040626-00000403-yom-int