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米農務省は25日、牛海綿状脳症(BSE)の疑いがある牛が米国内で見つかった、と発表した。発見場所など詳細は明らかにしていない。BSEと確認されれば、昨年12月に米北西部のワシントン州で初めて確認されたのに次ぎ、米国内で2例目の感染牛となる。米国産牛肉の輸入再開をめぐる日米協議にも影響を与えそうだ。
米農務省は、この牛から採取した標本を確認検査のため、米アイオワ州の農務省の研究所に送った。検査の結果は4〜7日で分かる見込み。米農務省は、この牛の月齢や出生・肥育場所などを明らかにしない理由として「確認検査の結果、シロとなる可能性もあるため」と説明している。
米国では昨年末に初めてBSE感染牛が確認された。これを受けて、検査対象を年間2万頭から約29万頭に拡大。今月から1年〜1年半の予定で検査を始めている。
検査対象は、病気の傾向を示す牛と、生後30カ月以上に限っており、今回、30カ月未満で感染牛が確認されれば、米国の検査体制が改めて問われることになる。
1例目の感染牛はカナダ産で、生後4年ほどたって米国に輸入された。BSEの感染源となる恐れがある飼料用肉骨粉の使用が米国やカナダで禁止される前の97年4月の生まれだった。新たな感染牛が確認された場合、産地とともに、米国が採ってきた「飼料用肉骨粉禁止」の有効性を測る意味でも、生まれた年が焦点になる。
日本は昨年末に初の感染牛が確認された直後、他の主要国と同様、米国産牛肉の輸入を禁止した。日本は、輸入開始の条件として「全頭検査を実施している日本並みの安全性」を求めている。
輸入再開については、4月の局長級協議で「夏をめどに合意」を目指すことを確認し、専門家・実務担当者の協議を開始。28日から米コロラド州で第2回の協議を開く。
日本政府内では米国産牛肉について、若い牛から段階的に輸入を再開することを視野に検討を進めている。今回の牛が若い牛だった場合には、そうした再開案にも影響は出そうだ。(06/26 11:17)