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(朝田 憲祐)
最初の犯行発覚は二十一日昼すぎ。常滑市の女性(70)宅に、警察官を名乗る男から「息子さんが事故を起こし、相手にけがをさせた。二百万円用意できるか」と電話があった。市内にある会社の名前を事故現場に挙げたため、女性が「現場へ行く」と言ったところ、電話は一方的に切れたという。
その直後には、市内の男性(60)宅に、息子を名乗る男から「半田の〇×交差点で追突事故を起こした。示談にしたいから金を払ってくれ」と電話があった。
その後、被害者役の男と電話を代わるなどのやりとりを通じ、男性は「おれおれ詐欺では?」と気付き、「(示談にせず)警察に連絡してもらっていいですよ」と言うと、電話が切られたという。
二十三日には、市内の女性(57)宅に、息子の実名を名乗った電話も。女性は息子とは声が違うため、おれおれ詐欺と気付いたという。
三件とも未遂に終わったが、常滑署は、犯人側の狡猾(こうかつ)な手口を警戒。
電話番号付きの名簿が高値で取引され、出回っている実態にも触れながら「おれおれ詐欺を人ごとと思わないように。警察官は示談交渉はしない。知らない人からの金銭絡みの電話には、おれおれ詐欺を疑って」と呼び掛けている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ach/20040625/lcl_____ach_____000.shtml