2004年06月25日(金) 19時41分

おれおれ詐欺　口座開設者の男女２人を逮捕−−県警、岐阜南署　／岐阜（毎日新聞）

　県警捜査２課と岐阜南署は２３日、おれおれ詐欺などに利用されていた銀行口座を開設していた、岐阜市六条片田、飲食店店長、伊藤克彦容疑者（３０）と本巣市三橋、飲食店店員、池田絵里容疑者（３１）を、詐欺容疑で逮捕した。２人は容疑を認めている。おれおれ詐欺の口座開設者を詐欺容疑で摘発するのは県内初めて。
　調べでは、２人は昨年９月２５日、岐阜市内の地方銀行の２支店で、伊藤容疑者名義で四つの銀行口座を開設。口座は転売され、おれおれ詐欺や有料サイトの架空請求の振込先として利用されていたという。県警は、不正な転売目的を隠して、銀行員をだまして、通帳とキャッシュカードを受け取ったとして、詐欺容疑を適用した。
　２人は他にも同じ銀行の１６支店で合計３１口座を開設していたという。そのうち５口座には８４回にわたって合計約３００万円が振り込まれていた。
　昨年１０月１５日、静岡県裾野市の女性と埼玉県さいたま市の女性から同銀行に、家族の中絶費用や交通事故示談金を振り込みたいと問い合わせがあり、不審に思った銀行側が伊藤容疑者名義の口座が多数あるのを知り、発覚した。【秋山信一】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040625-00000002-mai-l21