2004年06月25日(金) 00時00分

人身事故１３件再調査へ 三菱欠陥車、警察庁が指示 （東京新聞）

　三菱ふそうの欠陥隠し問題で、警察庁は二十五日までに、欠陥車で起きた人身事故計十三件について、再調査に乗り出すよう関係する警察本部に指示した。事故と欠陥の関連を見極め、過失を指摘された運転手らの処分見直しも検討する。

　再調査の対象は、一九九四年四月から昨年二月にかけ、神奈川、静岡、岐阜、奈良、宮城、山口、愛媛、兵庫の各県と東京都、大阪府で起きた人身事故。いずれも三菱ふそうが最近、欠陥があったことを公表した大型車が起こした。

　十三件のうち、死亡事故は一件で、二〇〇二年十月十九日に山口県周南市の高速道路出口付近の交差点でトラックが暴走し衝突。運転手が死亡した。山口県警は運転手を道交法違反容疑で書類送検（のちに不起訴）した。

　三菱ふそうは五月二十日、大型トラックのクラッチハウジングに設計上の欠陥があったことを公表。山口県で起きた死亡事故のトラックも含まれ、このほか、奈良、神奈川両県でも人身事故があったことを明らかにした。さらに、今月十四日、ブレーキなどの不具合百五十九件で人身事故二十四件が起きていたことを発表した。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040625/eve_____sya_____003.shtml