2004年06月25日(金) 19時57分
女児の脱毛は事故の影響 はねた車の男性に賠償命令(共同通信)
5年前の交通事故で車への恐怖心が生まれ、頭髪の大部分が抜け落ちたとして福岡県岡垣町の女児(11)が、女児を乗用車ではねた同町の男性に800万円の損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁小倉支部の杉本正樹裁判官は25日、脱毛で女児の容ぼうに醜さを与えた障害は事故が原因だと認めて、男性に690万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
杉本裁判官は事故の前には、女児に脱毛の症状は全くなく、事故1カ月後に発症し、将来の回復も難しい状態だと指摘。車の音を聞くだけでも再びはねられるとの恐怖感を抱くほどの心的外傷後ストレス障害(PTSD)であるのは明らかとした。
男性は女児にも路上に飛び出してきた過失があると主張していたが、杉本裁判官は男性が前方の注意義務を怠った過失が大きいと判断した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040625-00000200-kyodo-soci