2004年06月25日(金) 12時01分
電磁波の健康影響「根拠ない」=携帯中継塔撤去請求を棄却−熊本地裁(時事通信)
熊本市御領と同市沼山津にKDDIが建設した携帯電話の電波を中継する鉄塔をめぐり、倒壊や電磁波による健康被害の危険性があるなどとして、両地区の住民がそれぞれ同社を相手取り、鉄塔の撤去や計530万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、熊本地裁であった。田中哲郎裁判長は「主張に十分な根拠があるとは言えない」と述べ、原告の請求をいずれも棄却した。原告側は控訴を検討する。
電磁波の健康への影響について、判決は「より多くの電磁波にさらされ、原告らが何らかの健康被害を受けるのではないかと危惧(きぐ)するのに無理からぬ面がないわけではない」としながらも、「健康に対する具体的な危険が発生すると認めるに足りる証拠はない」と判断。倒壊の危険性についても、判決は「鉄塔は設計上問題ない」と指摘した。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040625-00000122-jij-soci