2004年06月25日(金) 07時04分
おれおれ詐欺に新手口 先回りし家族の確認妨害 青森(河北新報)
青森県内で新手の「おれおれ詐欺」が起きている。夫や親類の借金、交通事故を装った電話で、関係者に現金の振り込みを急がせるのは同じだが、巧妙なのは関係者よりも先回りして本人に電話をかけて通話中にするなどして、事実確認するのを妨害する手口だ。
今月中旬、八戸市の女性に弁護士を名乗る男から「あなたの主人が100万円借金している。すぐに払わないと大変なことになる」と電話があった。
夫に確認しようと、女性は職場に電話したが、ちょうどその時、夫には探偵会社社員を名乗る男から電話があり、架空の女性関係をただされていて話し中だった。女性は事実を確認できないまま、男が指定した時間が迫ったため、銀行口座に100万円を振り込んだ。
また、青森市内では10日午前、40代男性に警視庁捜査員を名乗る男から、携帯電話に「あなたの電話が他人に悪用されている可能性がある。調査のため、一時間電源を切ってください」と電話があった。
この間、男性の親類に交通事故を装った電話があったが、親類は入金直前に男性と連絡が取れたため、被害は免れた。青森県消費生活センターは「流出した個人情報を悪用した可能性が高い。入金時間を指定されても本人と確認が取れるまでは、相手を信用してはいけない」と話している。
(河北新報)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040625-00000005-khk-toh