2004年06月25日(金) 10時56分
三菱自動車の人身事故13件、警察庁が再調査指示(読売新聞)
三菱自動車製大型車をめぐる欠陥問題で、警察庁は、同社がリコールや改善対策の対象として公表した人身事故13件について再調査するよう、関係する都道府県警に指示した。
欠陥と事故原因との因果関係を調べ、運転手の過失が軽減される場合には、処分の見直しも検討する。
再調査の対象は、1994年4月から昨年2月にかけて、東京、神奈川、大阪、兵庫など10都府県で発生した人身事故。クラッチ部品の欠陥で、動力を後輪に伝える「プロペラシャフト」が走行中に脱落したり、駐車ブレーキが効かなくなったりするなどの不具合が確認されている。
このうち、一昨年10月、山口県周南市(当時は熊毛町)の高速道出口付近で、大型トラックのクラッチ部品の欠陥が原因で起きた事故では、男性運転手(当時39歳)が死亡。山口県警は当時、事故原因を特定できなかったが、死亡した運転手を道交法違反(安全運転義務違反)容疑で書類送検した。
今後、関係する警察本部では、捜査資料を見直すほか、事故当時の状況などについて、改めて運転手から事情聴取を行い、欠陥と事故原因との関係を検証する。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040625-00000001-yom-soci