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「どうして岩手の人は不満があるのに何も言わないの?」。こんなキャッチフレーズで参院選への投票を呼びかけようと岩手県選挙管理委員会が用意したポスターやCMが23日、お蔵入りとなった。県議会の自民党会派から「現状に不満を持つ人のみの投票を促していると解される」と、文書で抗議されたためだ。
県選管は、人気タレントのセイン・カミュさんを起用し、約850万円をかけ、ポスター2300枚と15秒CMを用意した。
CMでは「誰に投票しても同じ」などと答える若者に、セインさんが「投票しなきゃ変わらない!」と訴えている。
その内容をめぐって22日、自民党県議の議員総会で「これでは与党批判だ」との反発が上がり、県選管に抗議する事態となった。県選管は23日、市町村に送ったポスターを回収して廃棄し、CMも差し替えることにした。
自民党会派代表の工藤篤県議は「こんなポスターを何とも思わずに作る県選管に、疑問を感じる」と憤る。一方、民主党県連代表の達増拓也衆院議員は「特定の政党の横やりで、選管の広報が覆されるのは、極めて異常なことだ」と驚いていた。
(06/23 21:15)