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米インターネットサービス大手アメリカ・オンライン（ＡＯＬ）は２３日、同社の社員が顧客情報を盗んだ疑いで司法当局に逮捕されたと発表した。米メディアは司法当局の話として、流出した顧客情報は９２００万件に上ったと報じている。過去最大級の流出とみられる。
米ＡＰ通信などによると、逮捕されたのは同社の２４歳の男性社員。この社員は、顧客が同社のインターネットサービスを利用する際に使う登録名９２００万件を盗み出した疑いが持たれている。他の従業員になりすまして登録名の一覧を盗み、米ラスベガス在住の男に１０万ドル（約１０８０万円）で売り渡したという。
情報には登録名のほか、郵便番号やクレジットカードの種類の情報が含まれていたという。ただし、カード番号が流出した形跡はない。登録名を利用すれば電子メールを送れることから、男は自らが運営するインターネット賭博の営業活動に使ったほか、迷惑メール業者に販売していたという。報道によると、社員は２３日に解雇された。
ＡＰ通信によると、ＡＯＬの顧客は世界で約３２００万人。利用者は複数の登録名を取得できる仕組みになっていることから、流出情報件数が拡大したものとみられる。日本人も含まれている可能性がある。(06/24 20:05)