2004年06月24日(木) 14時08分
田中康夫知事、泰阜村に本拠なし…長野地裁判決(読売新聞)
長野県の田中康夫知事が長野市と同県泰阜(やすおか)村の選挙人名簿に二重登録されている問題で、長野市の有権者5人が、登録抹消を求める異議申し出を棄却した泰阜村選管を相手取り、棄却決定取り消しを求めた訴訟の判決が24日、長野地裁であった。
辻次郎裁判長は、田中知事が昨年9月に住民票を長野市から泰阜村に移したことについて、「生活の本拠が村に移転したとは認められない。選挙人名簿に登録したのは誤り」などとして決定取り消しを命じた。村選管は「上告するかどうか検討したい」としている。
辻裁判長は判決で、住民票異動から選挙人定時登録日の前日(3月1日)までの生活実態について、知事の泰阜村での滞在日数は7日で、「(長野市にある県庁での)知事としての執務状況に変化がない」などとした。
田中知事の住所を巡っては、長野市が23日、住民基本台帳法の規定に基づき、知事自らが「泰阜村」とした決定の取り消しなどを求めて長野地裁に提訴しており、同裁判の事実認定にも影響を与えそうだ。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040624-00000405-yom-soci