2004年06月24日(木) 19時06分

最高裁の不開示は違法　ロ事件会議録めぐり地裁（共同通信）

　ロッキード事件で最高裁が関係者の不起訴を容認した「宣明書」に関する裁判官会議録などの文書を開示せず、知る権利を侵害されたとして、東京都の団体職員武藤久資さん（４３）が国に慰謝料など１３０万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は２４日、不開示は違法と認め、６万円の支払いを命じた。
　最高裁の司法行政文書不開示を違法とする判決は初めて。
　判決理由で河村吉晃裁判長は「裁判官会議そのものを非公開とする規定と、会議録の非公開は区別して考えるべきだ」と指摘。「会議の意思決定過程を公開すれば将来の議事などに支障があるとまではいえず、会議内容を不開示とした最高裁秘書課長の措置は違法」と判断した。
　武藤さんは２００１年５月、情報公開法の施行で最高裁が定めた文書開示取扱要綱に基づき、宣明書が出された１９７６年７月の裁判官会議録など４件の文書を公開申請したが、会議の結論部分を除くほとんどが不開示となった。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040624-00000262-kyodo-soci