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2004年06月24日(木) 00時28分

家畜の抗生物質投与での人への影響評価へ 食品安全委朝日新聞

 抗生物質を使った家畜や養殖魚を人が食べた場合の影響を、食品安全委員会が調べることになった。家畜の抗生物質が、薬の効かなくなる耐性菌をつくって人の感染症を治りにくくしているかどうかが調査の柱。23日、同委員会の専門調査会が評価の指針案をつくった。今後、同委員会は成案にし、農水省から依頼のあった抗生物質の危険度を評価。指定取り消しなどの対応を検討する。

 指針案によると、家畜や養殖魚などに抗生物質が使われた場合に、(1)家畜や養殖魚の体内で抗生物質が効かない耐性菌ができる頻度(2)食肉などを介して、耐性菌などが人の体内に入る可能性(3)それによって感染症が治りにくくなる可能性などの情報を集め、危険度を4段階で評価する。

 農水省によると、国内で畜産・水産に使われている抗生物質は、感染症対策として年間1060トン、成長促進用の飼料添加物として同230トン使われており、人の抗生物質の使用量(年間520トン)の2倍以上になっている。

 こうした投与と耐性菌の出現の可能性を懸念する声が消費者団体などからあり、農水省は昨年12月、29種の抗生物質について同委員会に評価を要請していた。

(06/24 00:28)

http://www.asahi.com/national/update/0624/003.html