2004年06月24日(木) 01時05分
三菱ワゴン車、トランクの扉落下で人身事故11件(読売新聞)
三菱自動車は23日、すでに公表している26件の欠陥のうち、ワゴン車「リベロ」の後部トランクのドアが取り付け強度不足で落下する欠陥により、1993年から2002年にかけて、全国で頭や首にけがをする人身事故が11件発生していた、と発表した。
頭を8針縫う大けががあったほか、首を痛めたり、むち打ちで後遺症が出たりしたケースもあった。
同社では今月2日、一連の欠陥を公表した際、「過去3年間、欠陥が原因の人身事故はない」としていた。しかし、23日の会見では、橋本光夫・統括部長が「走行中の事故ではなかったため当初の説明では除外した。甘い判断だった」と一転して謝罪した。
同社では、欠陥を原因としながらも通院の必要がない軽傷の事故を、「赤チン災害」という隠語で呼んでいたという。
同社は26件の欠陥のうち8件分にあたる10車種計約1万2500台のリコールを、今月30日に届け出ることも表明した。
このうち、パトカーとして使用されている「シグマ」には、サスペンションの取り付け不良など2件の欠陥があり、対象台数は計107台(登録台数)。26都道府県警で使われており、福岡県警24台、警視庁18台、大阪府警と鹿児島県警が各6台を所有しているという。
同社は、「欠陥隠し」の車種数についても、19車種から20車種に再修正した。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040623-00000214-yom-soci