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2004年06月23日(水) 00時00分

架空請求詐欺、巧妙に朝日新聞・

「身内の借金振り込んで」 県消費生活センター「入金前に相談を」

 身内がもめ事を起こしたと偽り、弁護士などを名乗って金を請求する詐欺事件の手口が巧妙化している。県消費生活センターによると、真偽を確認させないようにするため、請求先とその身内に同時に電話をかけ、互いに連絡を取り合えない状態にするという。実際に大金をだまし取られた事例も県内で発生したといい、同センターが注意を呼びかけている。

 同センターによると、16日正午ごろ、八戸市内の女性に、弁護士を名乗る男から「ご主人の借金100万円を午後2時までに払ってほしい」と電話があった。

 女性は事実関係を確認しようと夫の勤務先へ電話をしたが、夫はなぜか話し中で、連絡が取れなかった。女性は追い詰められて仕方なく、指定された口座へ100万円を振り込んだ。

 夫は、探偵を名乗る人物から、心当たりのないトラブルについて電話を受けている最中だった。電話が切れたのは、妻が入金したのとほぼ同時。互いに連絡がついて被害にあったことが分かった時、現金はすでに口座から引き出されていたという。

 10日には、青森市内の男性の携帯電話に、警視庁を名乗る男から「あなたの携帯電話は複製された恐れがある。確認のため今から1時間、電源を切って欲しい」と連絡があった。男性は不審に思い、同センターに相談。電源は切らずにいた。

 その直後、男性の親族宅に「(男性が)交通事故を起こした。示談金100万円を振り込んで欲しい」と電話があった。親族は男性に連絡がついたため、被害に遭わなかったという。

 同センターでは「どちらも本人に確認を取らせないようにする新手の手口。連絡が取れなくても入金前に警察や消費生活センターに相談して」と呼びかけている。

(6/23)

http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=6534