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三菱自動車は23日、リコール(無償回収・修理)が必要な欠陥が原因で、02年までに11件の人身事故が起きていたことを明らかにした。いずれもワゴン車後部荷室の扉の支柱の強度不足から、扉が勝手に閉まる欠陥があり、荷物を出し入れしていた人が頭を打ったり、むち打ち症になったりした。三菱自は大量のリコールを届け出る方針を示しているが、欠陥が原因の人身事故については説明してこなかった。
人身事故が続いたのは92年製の「リベロ」と「リベロカーゴ」。橋本光夫・開発本部統括部長が記者会見で明らかにした。
三菱自は今月2日、リコールの届け出回避のために主力車種のほとんどで「ヤミ改修」を続けていたことを明らかにし、両車種を含む20車種・計16万台のリコールを届け出る方針を示した。この際、岡崎洋一郎会長は欠陥による人身事故は起きていないと説明。しかし、23日には11件の人身事故が発生していたことや、このうち1件については2日の段階ですでに事実を把握していたことを明かし、別に火災5件、物損1件の事故があったことも説明した。
新たな事故の判明は、過去3年の本社の資料に限って実施した調査を、86年までさかのぼり、販売店にも呼びかけて調べなおした結果という。把握していた1件を公表しなかった点について橋本部長は「停車中の事故で交通事故ではないと判断した。甘かった」と釈明。岡崎会長も「事故が一切発生していなかったかのような報告をし、深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。
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三菱自は30日にパトカーで2件のリコールを届け出る。エンジンがかからなくなったり、前輪サスペンションが壊れたりするといった欠陥があり、対象は警視庁や福岡県警など26都府県の107台。
(06/23 22:38)