2004年06月23日(水) 16時56分
FeliCa 搭載携帯電話の購入は「とりあえず様子を見る」66%(japan.internet.com)
2004年7月から、NTT ドコモがiモード FeliCa サービスを本格的に
開始する 。対応携帯電話も発表され、39社がサービスへの参加を発表しているが、ユーザー側はこのサービスをどのように見ているのだろうか。
インターネットコム株式会社 と
株式会社インフォプラント が調査を行ったところによると、FeliCa 搭載の携帯電話の購入について、66%が様子を見たいと考えていることが分かった。
この調査は、10代〜50代で、インターネットに接続できる携帯を持っている300人を対象に行ったもの。年齢層分布は10代:3.7%、20代:31.7%、30代:40.3%、40代:19.7%、50代:4.7%。
調査対象の300人のうち、iモード FeliCa サービスが近々始まることを知っているかを尋ねたところ、「詳しく知っている」が3.7%、「だいたい知っている」が30.7%、「あまりよく知らない」が33.0%、「ほとんど知らない」が32.7%という結果になった。「詳しく知っている」と「だいたい知っている」を合わせると、34.4%が同サービスを知っていることになるが、詳細まで分かっている、という人は一部のようだ。
次に、FeliCa を搭載した携帯電話を買ってみたいかどうかを尋ねたところ、「必ず買うつもりだ」と答えた人が0.7%、「機会があれば買うつもりだ」という人が10%、「とりあえず様子を見る」が66%、「買うつもりはない」が23.3%だった。「様子を見る」という人が過半数を占めていることから、発売日からの大きな売れ行きは期待できないものと思われる。
では、ユーザーが「とりあえず様子を見る」を選択する理由は何だろうか。自由意見で多く見られたのは「セキュリティの問題が気になる」「紛失時が不安」という意見で、ほかには「使える場所がたくさんないと意味がない」「田舎では使えないだろうと思う」「水没したときにどうなるか不安」「使いやすさを重視してほしい」などの意見が見られた。
また全員に、「もし所有している携帯電話がICカード機能を搭載していたら、どんなサービスを利用したいか」と尋ねた(複数選択可)。すると、最も多かったのが「携帯電話を電車の乗車券がわりに使う」で43.3%の人が選択した。以下、「商品・サービスの購入でたまったポイントを携帯電話に貯める」が40.7%、「携帯電話で商品を購入する(自動販売機)」が38.0%、「携帯電話で商品を購入する(店頭)」が32.7%など、具体的に便利さがイメージしやすいものが上位に上った。
セキュリティ機能を搭載して安全性をアピールする企業側と「それでも不安」と考えるユーザー側。この溝を埋められるのは、サービス開始後の利用者の声だけだろう。(
調査協力:
株式会社インフォプラント )
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