2004年06月23日(水) 06時05分
実車実験で危険認識=リコール回避決定前に−クラッチ欠陥問題・三菱自(時事通信)
2002年10月、山口県で起きたトラック運転手激突死事故の原因となったクラッチ系統部品の欠陥放置問題で、三菱自動車(昨年1月、商用車部門を三菱ふそうに分社)は、リコール(回収・無償修理)回避を決める前に、原因究明のための実車実験など2種のデータを取り詳細な分析をしていたことが22日、分かった。
実車実験は部品を試験車両に組み込みデータを収集する。コンピューター解析と異なり、時間がかかり経費もかさむ。欠陥が明らかになったハブの検査時でさえ実車実験をしなかった同社が、クラッチハウジング検査で実施したのは、欠陥の重大さを認識していたとの見方が強い。神奈川県警など捜査当局は実車実験をだれが指示し、その結果を上層部のだれに報告したかを調べているもようだ。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000536-jij-soci