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2004年06月22日(火) 18時41分

“おれおれ”応用、架空料金請求 新手の詐欺にご用心 /青森毎日新聞

 県内で“おれおれ詐欺”を応用した新手の詐欺や、架空の通信料金請求などが相次いでおり、関係機関で注意を呼びかけている。【村松洋】
 ◇夫婦分断連絡取らせず
 県消費生活センターには21日までに、夫の借金返済を妻に電話で要求し、同時に夫へも別の用件で電話をかけて、現金が振り込まれるまでの間、夫婦の連絡を取らせないようにする新手の詐欺の相談が2件あった。
 センターによると、16日正午ごろ、八戸市内の会社員宅に弁護士を名乗る男から電話があり、家にいた妻に「夫に借金がある。午後2時までに100万円を振り込め」と要求した。
 同じころ、夫の会社には探偵会社を名乗る男から電話があり、ありもしない女性関係について問い合わせがあった。電話を切ってもすぐに別の探偵会社を名乗る男から問い合わせが来て、妻が本人に確認しようとしてもずっと話し中だったという。
 振り込み期限の時間が迫ったため、妻が銀行に100万円を振り込むと、夫への電話も切れた。妻が夫へ問い合わせた結果、借金もうそだと分かり、銀行に問い合わせたが既に100万円は引き出されていたという。
 ◇「強制執行」はがき送付
 十和田署には今月、債権回収業者を名乗る団体から、身に覚えのない「電子通信者料金」などの料金請求が届いたという相談が30件以上寄せられた。
 署によると、請求書ははがきで「消費者契約電子通信料金未納の最終通達書」「情報通信契約料未納最終通告書」などとされていた。内容は「あなたの利用した電子通信料金未納分について利用会社から委託を受けた。連絡をしなければ裁判所への出廷、給与、動産の差し押さえを強制執行する」などと書いてある。連絡先は東京や大阪の電話番号で、同一の団体が数種類のはがきを送っているとみられる。電話をかけると数万円から60万円を請求されたという。今のところ、金銭の被害は出ていない。
 こうした事案の続発について、消費生活センターなどは「身に覚えがなければ請求に応じず、警察などに相談してほしい。はがきなどに書いてある連絡先に電話すると個人情報が漏れるおそれがあるので気を付けて」と注意を呼びかけている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000001-mai-l02