2004年06月21日(月) 12時38分

＜個人情報流出＞懸賞クイズに応募した１万８６８人分（毎日新聞）

　東京都港区のＢＳ放送「ビーエス・アイ」と同社の番組スポンサー「Ｐ＆Ｇ」（神戸市）は２１日、Ｐ＆ＧがＣＭで行った懸賞クイズに応募した１万８６８人分の氏名、住所などの個人情報が収録されたＣＤ—Ｒが外部に流出していた、と発表した。いまのところ２次流出による被害は確認されていないという。

　ビーエス・アイの生井俊重社長は会見し「視聴者のみなさんにご心配をかけた」と謝罪した。

　両社によると、流出したのは、クイズ番組「ＴＩＭＥ　ＯＶＥＲ」で０３年７月１２日に番組内で放送したＰ＆ＧのＣＭ「タイムパロッチャ」の懸賞クイズに双方向機能を使って応募した視聴者の氏名、住所、性別、電話番号、年齢など７種類。

　ビーエス・アイからＣＤ—Ｒの提供を受けたＰ＆Ｇは、パソコンで抽選作業を行った後、０３年１２月にパソコンを専門業者に処分を委託した際に、ＣＤ—Ｒを入れたままだったという。個人情報を利用した後はＣＤ—Ｒを破棄する契約内容となっていたが、両社とも確認を怠っていた。

　今月１７日になってこのパソコンの購入者からビーエス・アイ側に連絡があり、外部への流出が分かり、２０日にＣＤ—Ｒを回収した。パソコンが中古販売された経緯は調査中。両社とも管理体制を強化していくという。

　「ＴＩＭＥ　ＯＶＥＲ」はＢＳデジタル放送が始まった００年１２月にスタート。ＢＳデジタルの特徴である双方向機能を生かし、リモコンのボタンを押すことで、視聴者も番組のゲストと一緒にクイズやゲームに参加できるＢＳデジタル普及のための目玉番組。自分が全国で何位か分かるほか、１位の視聴者には賞金３０万円が贈られる。今月１２日の放送では３万６８００人が参加した。【臺宏士、内藤陽】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040621-00001049-mai-soci