悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年06月19日(土) 00時00分

三菱車、中古市場も苦境 東京新聞

 三菱自動車をめぐる一連のリコール隠し問題が、三菱車の中古車買い取り市場に影響を及ぼし始めた。三菱車需要の先行き不透明感や、車の信頼性低下で、中古在庫を抱えるのに消極的になる動きが広がっているため。中古車の買い取り価格の下落だけでなく一部に買い取りそのものを拒否する業者も出始めた。

 中古車買い取りのアップルは中古車マーケットの緊急調査を開始。一部に三菱車に値崩れが起きていることが分かった。車種別の価格下落幅など、詳細なデータを収集中で、近く結果を買い取りに反映させる見通し。

 ガリバーを展開するガリバーインターナショナルも「下落傾向が出ている。注意深く市場の動きを調べている」と、何らかの対応を検討中だ。

 別の都内の中古車販売業者はより厳しい見方。「新しい年式でも買い渋りが広がっている。われわれもあえて三菱車を買う必要はない。手放したいと思っている人には申し訳ないが…」と本音を漏らす。

 在庫を抱える業者にとって、値崩れが進めば損が膨らみ、経営の致命傷になりかねない状況だ。

 一方、現時点で新車購入の際の下取りには、それほど影響が出ていないもよう。三菱自とは別の大手自動車メーカー販売会社によれば、三菱車の下取りの査定基準を変えていないという。

 下取り価格の維持で、三菱車からの買い替えを促進する狙いもあるもようだが、今後の見通しについて販売担当者は「中古市場で三菱車の流通が滞ってくると、今のままの下取りは難しくなるかもしれない」と指摘している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20040619/mng_____kei_____003.shtml