2004年06月19日(土) 16時18分
新会社設立し事業継続 DDIポケット買収で(共同通信)
米投資会社のカーライル・グループと京セラによる簡易型携帯電話(PHS)最大手、DDIポケット(東京)の買収交渉が19日までにほぼまとまった。買収後、事業を継承する新会社を10月1日付で設立し、現在のDDIポケットは解散する方針。
KDDIからの買収額については、DDIポケットの企業価値を2200億円と算定したうえで最終調整している。21日午後に都内で正式発表する予定だ。
新会社は東京に本社を置き、カーライルが60%、京セラが30%、KDDIが10%出資する。山下孟男社長は引き続き社長を務め、カーライルと京セラが非常勤取締役を派遣する。意思決定を迅速化するため執行役員制度を導入。3−5年後の上場を目指す。社名は検討中だが「ポケット」を残す方向だ。
サービス面では、携帯電話に対抗するため、データ通信の高速化に加え、通話料値下げを検討する。電気やガスのメーターに使用量を自動的に読み取る装置を取り付け、データをPHSで送る遠隔検針システムなどの新規事業にも乗り出したい考えだ。
現在、DDIポケットの株式は、KDDIが80%、京セラが13%保有している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040619-00000094-kyodo-bus_all