2004年06月18日(金) 10時39分
健康脅かす要因低減を BSEなど指摘、厚労白書(共同通信)
坂口力厚生労働相は18日の閣議に2004年版厚生労働白書を報告、了承された。白書は、がんや脳卒中につながる生活習慣や牛海綿状脳症(BSE)など健康を脅かす新たな要因が発生していると指摘。白書取りまとめに際して厚労省が行った国民の意識調査では、6割近くが自らの生活習慣が健康に一番よくないと感じていることが分かった。
健康に悪影響を与えるものとして、大気や水質などの環境汚染、BSEや不良健康食品などの食品汚染、ストレスなども挙げ、社会全体でこうした要因を減らすことが重要とした。
1997年以降健康をテーマに取り上げたのは初めてで「正しい知識を身に着けてもらう啓発型」(厚労省)白書になったとしている。
生活習慣病はバランスのとれた食事、禁煙、運動など「個人の対応次第で低減が可能」とし、政府が定めた健康増進法の推進などを強調。
また食材調達先が多様化していることを踏まえ、日本に輸出している国への情報提供や水際対応が重要とし、健康被害が発生している健康食品の安全性確保に早急に取り組むべきだとした。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040618-00000052-kyodo-soci