2004年06月18日(金) 10時43分

「おれおれ詐欺」40件、被害2000万円（琉球新報）

　息子や孫を装って電話をかけ、振り込ませた現金をだまし取る「おれおれ詐欺」が、県内で昨年1年間で40件発生し、被害額は計約1939万円に上ったことが、県警のまとめで分かった。
　今年に入り「おれおれ詐欺」の発生は昨年並みのペースだが、身に覚えのない料金滞納などをはがきなどで請求する「架空請求詐欺」が急増し、4月までに50件発生。被害額は計約1524万円となり、年間ベースでは「おれおれ詐欺」の昨年被害額の倍以上に増えそうな勢いだ。
　県警への被害相談も激増し、架空請求など詐欺事案に絡む昨年1年間の相談は前年の6・5倍に当たる3243件となった。今年1月から4月までで、既に昨年の半数を超える1850件の相談が寄せられており、新たな詐欺事案の拡大を裏付けている。
　県警は「おれおれ詐欺の犯行グループが、手法を変えて架空請求詐欺などに手を出し始めている。ネットオークション詐欺や年金未納を偽った不当請求など、新たな犯行にシフトしている」と分析。さらに「融資を餌にした保証金の詐取や、警察官をかたった交通事故の示談金請求など、手口は悪質、巧妙化している」と注意を呼び掛けている。（琉球新報）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040618-00000009-ryu-oki