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2004年06月18日(金) 15時44分

顧客情報は全660万人分、通話記録も ヤフーBB事件朝日新聞

 インターネット接続サービス「ヤフーBB」の顧客情報が流出した事件で、運営するソフトバンクBB(東京都中央区)を脅したとして恐喝未遂容疑で逮捕された無職冨安泰生容疑者(24)が、同社のIP電話「BBフォン」の通話記録も引き出していたことが警視庁の調べでわかった。また、同容疑者が引き出したヤフーBBの顧客情報は、今年1月時点の登録者全員にあたる約660万人だったという。同社の情報管理のずさんさが改めて浮き彫りになった。

 捜査1課の調べでは、冨安容疑者は1月12日深夜から13日未明にかけ、新宿区内のインターネットカフェで、同社の保守管理用サーバー経由で顧客データベースに侵入。「BBフォン」の利用者の通話記録を引き出していた。同課が、元右翼団体会長(67)=恐喝未遂罪で起訴=の関係先を家宅捜索した際に記録を見つけ、押収した。

 同社によると、押収された記録は23人分、65件の通話記録で、A3の用紙に電話番号と通話先番号、通話時間、料金などが印字されていたという。

 冨安容疑者は「(データベースに侵入した時に)通話記録を見つけたので引き出した。件数は相当あったが、全部消去した」と供述しているという。これまでのところ、ほかの事件などに悪用された形跡はないという。

 また、冨安容疑者は通話記録を引き出した際、同時に、解約者や無料体験の申込者らも含む約660万人分の顧客情報を、約6時間にわたって自分のコンピューターに取り込んでいたという。

 2月下旬に事件が発覚した直後、ソフトバンクBBは約451万人分の顧客情報が流出したと公表していたが、実際にはさらに200万人分も多く、冨安容疑者がデータベースに接続した1月時点で登録されていたすべての顧客の情報が引き出されていたことになる。

 冨安容疑者は昨年6月にも、3日にわたって約471万人の情報を引き出していたという。

(06/18 15:44)

http://www.asahi.com/national/update/0618/024.html