2004年06月17日(木) 03時10分
ペット禁止マンション、一転飼育許可で慰謝料提訴(読売新聞)
大分市内の分譲マンションでペット飼育を禁止したり認めたりと、販売会社が入居条件を変更したため、ペット禁止の条件で入居した動物嫌いの女性(47)と、犬を手放さざるを得なかった愛犬家の男性(56)が、販売会社の説明が不適切だったとして、同社に慰謝料などを求める共同訴訟を大分地裁に起こしたことが16日、わかった。
女性は110万円を、男性は手放した犬の購入費を含め135万円を請求している。
同社は「ペット飼育を望む入居希望者が多かったので許可した。以前からの入居者には説明が遅れてしまったが、管理組合の話し合いで了承をいただいたはず」としている。
マンションは15階建てで計56戸。現在、約40戸が入居済みで、うち5戸でペットを飼っている。
訴状によると、女性は同社から飼育禁止との説明を受けて購入し、2002年9月の完成直後に入居した。同社はその後、販売実績の伸び悩みや飼育希望の声の多さなどから、翌年4月ごろ、飼育可能と改め、男性は7月に入居した。
ところが、8月に発足した住民による管理組合は「ペットは現在飼っている一代限り」と決定した。男性の愛犬は9月に死んだが、10月の組合理事会で特例として新たな飼育を許され、翌月、スピッツを23万円で購入した。しかし、今年2月の組合総会では一転、特例は認められないと決まり、男性は犬を手放した。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040617-00000501-yom-soci