2004年06月17日(木) 19時21分
おれおれ詐欺、相次ぐ 14〜16日に5件、被害総額1200万円 /神奈川(毎日新聞)
電話で息子や孫などを名乗って金融機関への振り込みを求める「おれおれ詐欺」が14〜16日にかけて県内で5件相次ぎ、被害総額は計約1200万円にも上った。
田浦署によると、14日午前10時半ごろ、横須賀市の主婦(53)に息子と名乗る男から「ヤクザの車にぶつけた」と電話がかかり、すぐ代わった別の男が「組長の車だ。修理代300万円払え」と脅した。主婦は300万円を指定の口座に払い、帰宅後、別の男の声で「迷惑料を払え」と言われ、さらに200万円を振り込んだ。
また14日午前、横浜市港北区の主婦(75)に孫を名乗る男の声で「交際中の女性の中絶費用が必要になった」と電話があり、孫と信じた主婦は現金70万円を指定の口座に振り込んだ。同区内では15日にも借金の返済名目で2人が計335万円をだまし取られており、港北署は詐欺事件として調べている。さらに16日には、相模原市内の無職男性(73)も借金返済の名目で300万円をだまし取られた。
県内の今年1〜3月のおれおれ詐欺の被害総額は約2億1300万円に達し、3カ月で昨年1年間の被害総額約1億9000万円を上回っている。県警は「冷静な対応が大切」と呼びかけている。【網谷利一郎、広瀬登】(毎日新聞)
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