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2004年06月17日(木) 00時00分

接種12人に健康被害 日本脳炎ワクチン 東京新聞

 日本脳炎ワクチンの接種を受けた後、まれに起こるとされる急性散在性脳脊髄(せきずい)炎(ADEM)で健康被害認定を受けた患者が、医師の副作用報告制度が始まった一九九四年以降、十二人に上ることが十七日、分かった。

■厚労省製造法変更要請へ

 発症は同ワクチン製造で用いるマウスの脳の残留成分が原因との指摘がある。厚生労働省は「ワクチンの安全性は一定程度確認されている」とする一方で、被害認定が続いていることを重視、メーカーに製造法変更を求める方針を決めた。

 ADEMは脳や脊髄の複数個所で炎症や損傷が起きる急性疾患。頭痛や、意識障害などのほか、感覚障害や両足のまひが起きる場合もある。

 十二人のうち東北、北陸、中国、九州に住む三−十五歳の四人は昨年度、ワクチン接種後に発熱や頭痛、嘔吐(おうと)、意識障害などが起き、医師らを通じ同省にADEMと報告があった。

 同省の疾病・障害認定審査会は今年、四人の発症までの期間や症状などから「接種との関連の可能性がある」と健康被害を認定。予防接種法に基づく医療費などの被害救済を認め、厚労相も承認した。

 残る八人は九七年から二〇〇一年にかけて被害認定を受け、うち数人は身体に障害が残った。

 同省によると、ADEMはほかのワクチンと比べ、日本脳炎ワクチンでの発生率が特に高い。健康被害認定には至らなかったケースも含めると、報告数は九四年以降に十九人に上る。

 日本脳炎ワクチンの接種は予防接種法に基づく定期接種として幼児、小学生、中学生を対象に市町村が実施。年間四百万人以上が受けている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040617/eve_____sya_____001.shtml