2004年06月16日(水) 00時00分

“ペコちゃん泥”罪状認める 簡裁で初公判 （東京新聞）

　洋菓子店「不二家」（本社・東京）の人気マスコット「ペコちゃん」人形を盗んだとして、窃盗の罪に問われた東京都西東京市出身で住所不定、無職松野康二郎被告（４２）の初公判が十五日、前橋簡裁（佐野誠也裁判官）で開かれた。松野被告は追起訴事実も合わせ、「間違いないです」と罪状を認めた。

　検察側は冒頭陳述で、松野被告が知人から「ペコちゃん人形を盗んでくれば買い取る」などと誘われ、二〇〇一年十月ごろから、小遣い稼ぎで犯行に及んでいたことを指摘。電話帳で不二家の店舗の住所を調べ、車で関東一円を移動して三十−四十体のペコちゃん人形を盗み、一体二万−三万円で知人に売って生活費に充てていた。

　起訴状などによると、松野被告は四月二十二日午後三時三十五分ごろ、大胡町堀越の不二家大胡モール店で、ケーキを注文して店員が目をそらしたすきに、ショーケースの上にあったペコちゃん人形（約二万円相当）を盗んだ。

　昨年八月十一日午後七時五十五分ごろには、大間々町大間々の不二家大間々店で、店頭のペコちゃん人形（約三万円相当）を盗み、知人に売却したという。前橋区検は余罪を追及し、追起訴する方針。

　ペコちゃん人形は非売品で、インターネットのオークションで一体数十万円の高値で取引されることもあるという。　（岸本　拓也）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20040616/lcl_____gnm_____005.shtml