2004年06月16日(水) 15時14分
ジェリーバッグ「取り扱い注意」…エルメスが要請(読売新聞)
若い女性の間でこの春から大流行している「ジェリーバッグ」の中に、商標権などを侵害しているものがあると、フランス有名ブランドの日本法人エルメスジャポン社(東京)はこのほど、国内の主な百貨店に対して、取り扱いに注意するよう要請した。
「ジェリーバッグ」と一般的に呼ばれるハンドバッグは合成樹脂製で、軟らかな感触と鮮やかな色が特徴。アメリカで有名モデルや女優が持ったことから話題になり、日本でもこの春から流行した。複数の業者が扱っており、「ジェリーケリー」など名称はさまざま。店頭やインターネット上などで、数千円から2万円台ぐらいで売られている。
しかし、これらのバッグの多くは、「エルメス」の代表的なバッグ「ケリー」や「バーキン」を思わせる商品名で売られ、フラップ(ふた)の部分が波形になっていること、ベルトを重ねて施錠する形などデザインもよく似ている。
これに対し、エルメスジャポン社では、商標登録した「ケリー」「バーキン」の名を同意なしに使っての展示、販売は商標法違反になり、デザインが同一または似ているものは不正競争防止法に違反すると指摘する。
同社では、すでに販売業者8社に対して警告書を送ったが、夏のバーゲンシーズンを控え、今月10日、取引のある百貨店38店舗に対し、取り扱いに注意するよう要請書を送った。「今後の対応次第では、法的な措置も含め強い態度で臨んでいく」と話す。
昨年8月にはアメリカ法人も、ジェリーバッグ販売業者に対して販売差し止めの訴えを起こし、勝訴しているという。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040616-00000406-yom-soci