2004年06月16日(水) 20時25分
口座売買仲介で賠償命令 ヤミ金被害者の請求で初(共同通信)
兵庫・淡路島の70代の女性が、ヤミ金融業者に金をだまし取られたのは、業者に振込先の銀行口座の売買を仲介した会社にも責任があるとして、同社と代表に100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁洲本支部は16日までに、請求通りの支払いを命じた。
女性の代理人の蔭山文夫弁護士は「口座屋などヤミ金の背後にいる業者の責任を認めた例は全国で初めてで画期的だ」と評価している。
この会社は電話代行会社「ふれあい友の会」。同会代表の荻村忠明被告(41)はおれおれ詐欺グループへの転売目的で口座を開設、銀行から通帳などをだまし取ったとして詐欺罪に問われ東京地裁で公判中。
蔭山弁護士によると、ヤミ金業者は融資をする前に保証金を払わせるという手口で、女性に14万円を指定口座に振り込ませ、金を貸さないまま連絡が取れなくなった。
女性側は口座の名義人の証言やインターネットでの検索で、ヤミ金業者に口座の売買を仲介したのは「ふれあい友の会」と特定したという。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040616-00000184-kyodo-soci