2004年06月15日(火) 00時00分
小6事件、審判を通じた事実解明期待会見する大久保小の出崎睿子校長(手前)と鶴崎耕一・佐世保市教育長=14日午後、佐世保市役所で(朝日新聞・)
佐世保市の小学校で起きた事件で家裁送致された女児(11)の第1回審判があった14日、小学校周辺や関係先は、どんな表情を見せたのか−−。各地の1日を追った。
7・48 佐世保市内のバス停を市営バスが通過。女児が通学に使っていたがこの朝のバス停は無人だった。近くの住民は「事件から2週間ほどたってようやく落ち着いてきた」。
8・35 長崎少年鑑別所で、職員が建物の玄関に目隠しのカーテンを張り始める。
10・00 佐世保市の6月定例議会が開会。出席者全員が怜美(さと・み)さんの冥福を祈って黙祷(もく・とう)した。光武顕市長は「今回の事件ほど衝撃を受け、悲痛な思いをしたことはない」。
11・39 女児の両親が軽乗用車で自宅を出る。父親はスーツにネクタイ姿。2人とも無言だった。
11・50 児童の保護者5人が大久保小の献花台に「5年1組一同」というカードを添えた千羽鶴を手向ける。
13・00 県議会文教委員会で、事件の質問が相次ぐ。県教委の歯切れの悪い答弁に声を荒らげる委員も。
13・45 両親が乗ったタクシーが鑑別所に到着。
14・25 裁判官を乗せたワゴン車が鑑別所に入る。付添人の川添志(のぞむ)弁護士もタクシーで到着。
15・00 審判開始。
大久保小で終業のチャイム。教室からは「先生さようなら」「みなさん、さようなら」
15・20 大久保小で集団下校が始まる。保護者の車数台が迎えに来る。教師と上級生が下級生を先導。児童と手をつないで帰る保護者の姿も。
15・35 審判終了。
16・13 川添弁護士が鑑別所を出る。
16・25 両親と付添人の迫(はざま)光夫、山元昭則の両弁護士が鑑別所を出る。
16・48 大久保小周辺では、塾に向かう児童や近くの公園でキャッチボールをする児童の姿が見られた。
17・15 家裁が女児の精神鑑定決定を発表。
17・50 付添人が記者会見。「女児は緊張した面持ちだった」
18・30 大久保小の出崎睿子校長らが市役所で記者会見。「女児の心の変化についての報道を見て、正直驚いている。専門家の力を借り、なぜ事件が起きたのか一日も早く知りたい」
「審判を通じた事実解明期待」市教育長
佐世保市教委の鶴崎耕一教育長と、大久保小の出崎睿子(えい・こ)校長が14日、市役所で記者会見し、少年審判を通じた事実の解明に期待する考えを示した。
鶴崎教育長は「よくわからないことが多い。審判を通じて事実を解明し、再発防止に努めたい」。事件が防げなかった学校側の責任について、出崎校長は「4月の学校通信で、『不要なものを持ち込まないように』と家庭にも協力を呼びかけたが、徹底できていなかった」と話した。
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http://mytown.asahi.com/nagasaki/news01.asp?kiji=3919
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