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2004年06月13日(日) 00時00分

独協大で裁判員制度による模擬裁判 東京新聞

 五年以内の導入が決まっている裁判員制度による模擬裁判が十二日、草加市の独協大学法科大学院で開かれ、裁判員役を務めた市民からは「被告と被害者の人生を左右する大変な役目」「怖さをあらためて感じた」と率直な感想が聞かれた。

 模擬裁判では強盗事件が取り上げられ、同大の公開講座受講生六人が裁判員、教授ら四人が裁判官を務めた。裁判員役の越谷市、会社員関根直継さん(53)は「被告が再犯する可能性がないと感じ、執行猶予付き判決の意見にした。裁判員制度は死刑になるような重い犯罪を裁き、責任は重い。できれば裁判員になりたくない」と話した。

 裁判長役を務めた元福岡高裁長官の香城敏麿教授は「プロだけが理解できるのは本当の裁判ではない。正しい法解釈なら、かみ砕いて説明すれば必ず市民に分かってもらえる。今後は若い裁判官の成長が期待される」と指摘した。 (吉田 瑠里)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20040613/lcl_____stm_____002.shtml