2004年06月13日(日) 11時00分
温泉成分表示、“水増し”分かる浴槽での分析も義務化(読売新聞)
環境省は、温泉の成分について、源泉だけでなく、人が実際につかる浴槽での分析結果の掲示も義務付ける方針を決めた。「天然温泉100%」などと宣伝しながら、源泉に水を加えたり、循環濾過(ろか)して繰り返し使ったりする温泉施設が増えており、情報公開を求める利用者の声に応える狙いがある。
同省は、温泉事業者や利用者、自治体担当者らによる検討会を近く設け、具体的な分析方法などを検討。水質の分析は一度きりでなく、一定期間ごとの“定期検査”を義務付ける方針だ。国内の温泉施設は2万2000施設と40年前に比べ倍増。使用するお湯の量が急増している。その結果、水で薄めたりして源泉量を節約する施設が少なくないという。
現在の温泉法は、源泉の成分の掲示を義務付けているだけで、浴槽のお湯がどうなっているのか利用者には分からない。日本温泉協会も昨年4月から、循環濾過や加水などの有無を表示する制度を試行しているが、参加しているのは約300施設にすぎない。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040613-00000503-yom-soci