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委員会では一九九五年、九八年に同様のアンケートを行っている。西森敏之・北海道大教授らが昨年五月、数学の「基本的な能力」▽抽象的・論理的思考力などの「考え方」▽自主性や関心などの「学習態度」−の三部門十一項目について、九五年当時と比較した学力の変化を質問。全国の国公私立大の教員百三十二人が回答した。
その結果、「学習態度」部門以外は「向上した」という回答がほぼゼロで「低下(減少)した」との回答は九項目でトップを占めた。その中で「数学的計算力」が67・4%で最も多く、次いで「数学的表現力」が59・8%、数学に不可欠な「論理的思考力」でも57・6%が「低下した」と指摘した。
数学的表現力、論理的思考力などについては、回答者から「専門用語、記号を並べた意味不明な文章を書く」「学生の質問の日本語が理解できず、本人に自分の言葉を紙に書いて読ませたら、意味が通らないことを認めた」など、基本的な読み書きの能力低下を指摘する声が続出。「三角関数を理解していない工学部生がいる」「一時間以上、話を聞けない学生が増えた」「ノートを取ることにこだわるが、内容は理解していない」との嘆きもあった。
浪川教授は「理数離れだけではなく、以前から国語力や思考力の低下を指摘する声があった。大学には現状を踏まえたきめ細かい対策が求められている」と話している。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20040612/mng_____sya_____000.shtml